築40年の古い木造家屋の天井裏にネズミが住み着いてしまい、追い出すために試した方法のメモ。
蚊取り線香
プロの害獣駆除業者が害獣を追い出す時、まずは燻煙剤を使うそうだ。殺鼠剤ではなくて、煙でネズミをあぶり出すことが目的なので、成分的には蚊取り線香と同じようなものだと聞いた。
それなら、と市販の蚊取り線香を購入。スーパーやホームセンターで300~400円で買える他、100均でも売っている。
実は業者の人には「あんまり効果ないと思うけど…」と言われたんだけど、ネズミに対する嫌がらせ程度の効果はあって、カタカタ音がした時に、ネズミがいると思われる場所に煙が上るように蚊取り線香を焚くと、しばらくしていなくなることが多かった。
ただ完全に追い出すには至らず、一時的にいなくなるだけ。蚊取り線香が燃え尽きて煙が消えると、また戻ってくるようだったので、夜寝る前に焚いていた。
業務用の強力なやつもあるらしく、これだと煙の量が多いらしい。虫除け用なんだけど、レビューを見ていると害獣対策に使っている人もいる模様。

弱点は煙を焚いている間しか効果がないことと、焚く場所や家の構造によっては家中が蚊取り線香の匂いに包まれること。我が家は古い家で隙間だらけなので、しばらくの間「ここは寺か?」というくらい家中が線香の香りになった。
ただ、この期間はあまり蚊に刺されなかった気もする。
木酢酢
動物は山火事を恐れるので、焼け焦げた煙のような匂いがする木酢酢は、野生動物全般が嫌がる匂いらしい。
ドラッグストアやホームセンターの園芸用品コーナーに置いてあるので、5~10倍くらいに薄めてスプレーで吹き付けるか、適当な入れ物に入れて置いておくとネズミ避けになるんだそう。うちは庭に来るスズメバチ対策のために1本持っていたので、それを使った。

侵入経路に撒くのが一番なんだけど、我が家はネズミの出入り口が不明だったので、スプレー容器に入れて家の外壁沿いに毎日吹きかけていた。効果不明だったし面倒だったので途中でサボってしまったんだけど、その時期から天井裏にネズミが入ってくる回数が増えたので、実はけっこう効果があったのかもしれない。
プロの害獣駆除業者が使う忌避剤も木酢みたいな匂いがするので、これだけで完全に追い出すのは難しいにしても、ネズミに対する嫌がらせ効果はあると思われる。
木酢酢の良い点は人体やペットに無害なところ。毒餌は猫や鳥が食べてしまう可能性があるけど、木酢酢ならそういう心配はない。薄めれば植物やの肥料になるし、質の良いものならお風呂に入れて入浴剤としても使えたり、意外と使い道は多い。
難点はけっこう匂いが強いので、所構わず撒き散らすと近所迷惑になるかもしれないこと。私は一度やり過ぎて家の周辺一帯が「火事?」みたいな匂いになり、慌てて水を撒いて流したことがある。
木酢酢にトウガラシなどの刺激臭をブレンドした、害獣用の忌避剤もあるので、園芸に興味がないなら、最初から専用の忌避剤を使ったほうが効果は高いかも。

超音波を出す機械
人間には聞こえない超音波を発生させて、ネズミを追い出すグッズ。いろんなタイプがあるけどコンセントに差して使うやつが手軽。

ショッピングモールでは、超音波防鼠装置を付けていることが多いらしい。人によってはキーンって耳鳴りがすることもあるみたいね。
超音波のメリットは、ネズミがどこにいるかわからなくても広範囲に効果が及ぶこと。デメリットは効果が永続しないこと。これは害獣駆除業者の人に聞いたんだけど、超音波は一時的にネズミを追い出す効果はあっても、すぐに慣れてまた戻ってくるんだって。
だから高い機械は買う必要ないって言われた。どうせすぐ効かなくなるから。
事実、うちで超音波を使った時、最初の3日くらいは効果があったものの、それ以降は超音波をONにしていても天井でカタカタ、カリカリ、まったく影響を受けずに留まっている様子だった。
同じ周波数の超音波は、ネズミはすぐに攻略してしまうので、24時間付けっぱなしにせずランダムにON/OFFする、安い機械を複数タイプ買って短期間で切り替えをして、ネズミを慣れさせない等の工夫が必要だと思う。
ネズミ用の毒餌
ネズミのいる場所がわかっているなら、毒餌が使える。私は毒餌って、食べたらすぐ死ぬもんだと思ってたんだけど、実は即効性はない。
これも業者さんの受け売りだけど、ネズミ用の毒餌には目にダメージを与える毒が入っていて、続けて食べていると眼底出血を起こすらしい。視力を奪われたネズミは明るい場所に出ようとして、そこで死ぬので、屋内には死骸が残りませんよという仕組み。
ただネズミも賢くて、何かおかしいなと察知すると毒餌を食べなくなる。特に屋根裏に住み着くクマネズミは学習能力も警戒心も高いので、”食べさせるテクニック”も必要なんだそうだ。使い方については毒餌の説明書に書いてあるので、省略。
効果はというと、ネズミの数は減った気がする。ただ短期間での全滅には至らなかった。
うまく食べさせることさえできれば効果が出るので、費用的に害獣駆除業者は頼みたくない、どうしても自分でなんとかしたいという場合は、一時的に追い払うだけの忌避剤系よりも、直接的にダメージを与えられる毒餌を使うのがいいと思う。

捕獲用の罠・ネズミ捕り
最後は罠。餌を食べるとバチン!と挟んだり、出口が閉じてネズミを閉じ込めたりするあれ。探してみると、けっこういろんなタイプがあるんですわ。それだけみんな困ってるってことよね。



レビューを見てると「本当に捕まった!」という声が多いので、うちでも1つ買ってみたんだけど、結局ネズミを捕獲することはできなかった(・д・)
でもカゴタイプの罠だと何度でも使えるので、ネズミの数がまだ多くない場合や、どこにいるかが判明している場合には、試してみる価値はあると思う。
あ、うちはネズミ=チーズだろ、という安直な発想でチーズを使ったんだけど、クマネズミはチーズはそんなに好きじゃないんだってさ…。果物や食パンのほうがいいみたい。もし違う餌でおびき寄せていたら、結果は変わっていたかも?
結論:自分でネズミを追い出すのに一番使える道具は?
ここまでの話を、ざっくりまとめるとこんな感じ。
- 蚊取り線香:効果は弱い、かつ一時的
- 木酢酢:そこそこ効果があるが使うのをやめると戻ってくる
- 超音波:短期間しか効果がない
- 毒餌:食べさせる難易度が高いが、殺傷力は高い
- 罠、トラップ:当たれば確実に捕獲して追い出せる
振り返って考えると、自分で天井裏のネズミを追い出すなら、毒餌と罠の併用が一番可能性が高いんじゃないかと思う。忌避剤や超音波は、使わないよりはマシくらい。おまじない程度。
それから侵入経路を塞いで出入りできなくなることは必須なので、上記のような駆除グッズと併行して、ネズミが通り道にしている家の隙間や穴は徹底的に封鎖することが大事。ただし、あいつら賢いから、1ヶ所を塞いでも別の入り口を見つけて侵入してくるので、そこは覚悟したほうがいい。
我が家は天井裏に直接入り込むことができなかったせいで、これだけ試した方法も決定打にはならず、モタモタしてる間にネズミが繁殖して増えてしまったので、あきらめてプロの害獣駆除業者を頼んだ。
敗因は侵入経路を特定できなかったこと、ネズミがいる場所に直接的なアプローチができず、追い出そうにも嫌がらせ程度のことしかできず、ネズミに舐められてしまったこと。天井裏のクマネズミは賢いので、「あいつら何やっても俺たちに傷ひとつ付けられないぜ!」と学習されてしまい、居着かれてしまった。
自分たちでなんとかしようと思っているうちに状況が悪化してしまったので、無料調査と見積もりだけでも、もっと早めにお願いしておけばよかったというのが、すべてが終わってみての反省点。
もしこのページを呼んでいて、今まさにネズミの対処に悩んでる!って方がいたら、一度、業者に見積もりを取ってみるのがおすすめです。費用はピンキリだけど、金額がわかれば方針も決まるし、スタッフの人に話を聞くだけでも状況把握の助けになるので。
とりあえず、ネズミなんてそのうち自然に出ていくだろうと思って放置するのだけはNGね。うちはそれで子供産まれちゃって、状況がどんどん悪化したよ(・∀・)
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まとめ ネズミ駆除の記事&体験談一覧
害獣駆除の見積もり、どこに頼めば良い?
うちは地方なのでネットで検索しても駆除業者の情報があまり出てこず、最終的にこの「害獣駆除110番」を通して業者を見つけました。害獣駆除110番という店があるわけではなく、提携している地元業者に直接問い合わせがつながる仕組みです。
- 害獣の種類が確定していなくてもOK
- 24時間365日受付
- 地元の駆除業者に問い合わせがつながる
害獣駆除業者はネズミ・ハクビシン・アライグマなど、家に出る害獣にはみんな対応してるので、家にいるのが何の動物かわかっていなくても問題ありません。うちはハクビシンだと思って相談して、駆除当日になって実はネズミだったと判明したくらいです。
駆除というと罠か何かで害獣を捕獲するイメージがあるかもしれませんが、実際の駆除作業は侵入経路を金網やコーティングで塞ぐことがメインでした。そのため、家に害獣が出入りできそうな場所が何箇所あるかによって見積もりが変わるようで、見積もりにあたり現地調査は必須です。
調査は無料なので、怪しい場所をプロにチェックしてもらうという意味でも、早めに調査をお願いするといいと思います。うちはモタモタしてたら子供が生まれて被害が広がったので…。
なお、関東と関西在住なら、こちらの会社が「他社より1円でも高ければ最安値に値下げ」を謳ってました。我が家はエリア外でしたが、対象地域なら相見積を取ってもいいかも。
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