小1のゴールデンウィーク明けに始まった長女の登校しぶり。
登校班で行くのが嫌だという理由で、朝、学校に行けなくなり、毎日母子登校で通うようになった。
いつまで続く?このまま2年生になるまで?と覚悟していたけど、4ヶ月くらいで一応落ち着き、母子登校しなくても学校に行けるようになった。
まあ4ヶ月のうち1ヶ月はほぼ夏休みだけど。夏休み明けなら気分が切り替わって行けるかも!と淡い期待もしたけど、それはなくて、結局休み明けも母子登校は続けていた。
また登校班で行けるようになったきっかけは、同じ班の同級生と仲良くなったこと。
仮にAちゃんとする。
登校班が同じくらいなので、Aちゃんの家は目と鼻の先なんだけど、長女とはクラスが違うので、ほとんど喋ったことはなかった。うちが今の家に引っ越してきたのが小学校入学の直前だったので幼稚園も違い、朝会ってもお互いほぼ無言。
それが夏休み明けのクラス合同授業で一緒になる機会があり、「お友達になった」らしい。
長女は内気に見えて対人関係は大胆なところがあって、一度言葉を交わした人はだいたい「お友達になった」とみなしている。
登校しぶり中は他の子に姿を見られることをすごく嫌がって、電信柱に隠れたりしながらの通学だったんだけど、長女は本来、人に注目されるのは大好きだ。人前で発表するのとか楽しみにしてるし、学芸会とか運動会の応援合戦とか、すごい好き。
私からすると、ステージに上がってみんなに見られるのがOKで、なんで通学中の姿を見られるのはNGなんだ?と疑問なんだけど、そこはそれ、長女には長女の、大人には理解できない基準があるんだろう。
んで、Aちゃんとお話できるようになってから、下校時も一緒に帰ることが増えた。もともと長女の小学校では1年生は集団下校で、1人にならないように同じルートの子供ごとにグループを作って下校している。
長女は学童に行っていたので、Aちゃんと一緒に帰る機会はたまにしかなかったんだけど、学童が休みの日には同じグループで帰るようになり、どんどん仲良くなった。そのうち「一緒に遊びたい!」という話が出て、週に何回かお互いの家で遊ぶように。
そうなるとAちゃんと一緒にいるほうが楽しくて、学童に行きたくないって言い出したんだよね。仕事に支障が出るから、親としては学童に行って欲しかったんだけど、登校しぶりの件があるので長女の希望を優先して、学童を休むことにした。
朝の行きしぶりは相変わらずだったけど、何度も一緒に遊ぶうちに、Aちゃんが「朝も一緒に学校行きたい」と言ってくれるようになり。
それでもすぐには合流できなかったけど、Aちゃんと仲良くなってから1ヶ月か2ヶ月?くらいかなあ、ある日とうとう、Aちゃんと一緒に通学班に入って登校することができた。
その時の気持ちはあれよ、あれ。
クララが立ったー!(((;゚Д゚)))
みたいな。え?あの子、本当に行きました?今、みんなと一緒に歩き出しましたよね?って、ひとりで軽く混乱したわ。
翌日からもAちゃんと一緒なら行けるようになり、母子登校しなくても大丈夫になった。
登校班のメンバーが変わる2年生まで母子登校が続くことを覚悟してたから、思ったより早く登校しぶりが解決したのは素直にほっとした。
そもそも長女が登校拒否するようになったのは「通学班の人たちが怖い」って理由。
「嫌い」ではなく「怖い」。
長女の班は学年がバラバラでお互いに友達というメンバーがほぼいなくて、みんな無言で集まり、班長が歩き出したら無言で付いていく…という班だった。これが優しくされたい長女にとっては居心地が悪かったらしい。
しかしAちゃんという強力な味方の登場により、家から集合場所までは一緒におしゃべりできる!さらに学校に到着してから教室までも一緒に行ける!
ということで、アウェイ感がなくなって、朝学校に行けるようになった(長女談)。
「登校班で行きたくない」というのは行きしぶりの本当の理由じゃなく、行きたくない理由を正当化するために言っているだけで、実は他に不登校につながる深い原因がある…なんて疑ったこともあったけど、どうやら長女の場合は、素直にそのままの理由だったっぽい。
うーん、そうだよね、学校に行ってからはなんの問題もなかったし、いじめっ子とかもいなかったもんね。ただ、ちょっとした小さな不安が増幅して、実物以上に大きく、怖いものになってたんだろうと思う。
過保護と守るの境目
何ヶ月か母子登校して、毎朝教室まで行ってたから思うんだけど、小学校1年生ってまだまだ保育園児の延長みたいな感じで無邪気だ。
それでも区分としてはもう「小学生」だから、なんでも1人でできるように自立させなきゃって部分と、親が面倒を見てあげないといけない部分の境目が、なんか曖昧。やりすぎると過保護や過干渉になるし、かといって、なんでもかんでも子供任せにするわけにもいかないし。
例えばさ、小1の子供にスプーンでご飯を食べさせてあげたり、親が服を全部脱がせたり着せたりするのは、あきらかに変だ、おかしいって判断になると思うのね。
でもこれが「学校に行く」って行動になると、明確な判断を出せる親って少ないと思う。甘えないように1人で行かせるべき?寄り添うために母子登校すべき?子供の気が済むまで家にいさせるべき?
親がどこまで手を出すべきか、どこまで子供と一緒に行動すべきかって境目が、小学生だと難しいなあと思った。なんとか登校しぶりが治まった今でも、よくわからない。
ただひとつ思うのは、誰にでも当てはまる正解はなくて、よそのお家の子がこれで学校に行けるようになったって方法が、うちの子にも当てはまるかどうかはわからないなってことだ。
例えば長女の場合…
- 学校を休ませず毎日母子登校した
- 登校班で行けないことを責めないように気をつけた
- 同級生と一緒に下校することが楽しそうなので、学童をやめた
- 近所にお友達ができて下校後も遊ぶようになった
こういうプロセスを経て、4ヶ月くらいで登校しぶりが解決したわけだけど、あくまでも「※ただし長女に限る」の注意書きが付くわけで、他の子の行きしぶりが同じプロセスで解決する保証はまったくない。
それにさ、大人のアプローチがすべてではないわけじゃん?子供が自分でいろんなことを考えて、その結果が「行けるようになった」だけかもしれないし。親や周りの大人たちがこういう対応をした結果、登校しぶりを克服しました!と断言はできないと思うんだよなあ。
ああ、不登校や登校しぶりに関する記事を読んでいて、たまに感じる違和感は、これなのかも。親がおうだから子供がこうなった、大人がこうしたから子供がこう変わった、みたいにテンプレに当てはめてる感にしっくり来ないのかもしれない。
たぶんね、自分が当事者になる前だったら違和感もあまり感じてなくて、「なるほどねー、こういうタイプはこうなりやすいのねー」くらいに軽く流してたと思う。他人事として。でも実際に自分が当事者のポジションに立ってみると、「お前に何がわかるんじゃ!」みたいな物言いの情報やコメントもあったりして、やっぱり自分が経験しないとわからないことってあるなと思った。
私もこういう、無自覚の無神経さを発揮してることがあるかもしれないって、ちょっとドキッとしたよ。そもそも、もし本当にテンプレがあるなら、こんなに悩まなくていいしね。結局、自分たちで答えを見つけなきゃいけないの、難しいよね。
まだあるよ!登校しぶりの記録
不登校で勉強の遅れが気になったら…
親として1番心配な「小学校を卒業できなかったらどうしよう」は、今の時代は自宅でもなんとかできます!近くにフリースクールがなくても、月額5000円未満から利用できる、不登校の子供専用のオンライン塾がある。こういうサービスを利用することで将来への不安が減って、親のメンタルも少し楽になると思う。
きっずゼミ(月額4400円):タブレット学習ではない、あえてのプリント学習、あえての赤ペン添削!昭和っぽさが逆に安心感のある、自宅学習塾。学校に行けない子供の利用も多いそう。きっずゼミ公式サイトで詳しく見る≫
不登校専門オンライン個別指導ティントル(月額4400円~):自宅学習を学校への出席扱いにするサポートまでしてくれる、珍しい不登校専門のオンライン塾。大学生のお兄さんお姉さんが、個別サポーターになってくれる。ティントル公式サイトで詳しく見る≫
コメント