子供は学校に行くのが普通。
だから、みんなが行ってるのに休むのはわがまま!甘え!
って意見があるのはわかる。
うちの小1長女も登校しぶりしてるけど、休ませずに母子登校で行かせてるのは、「不登校は甘えになる」って気持ちが私の中にもあるからだ。
ただ、あくまでもうちの子の場合はであって、なんでもかんでもそうだとは思ってない。甘えかどうかは当たり前だけど、理由による。
いじめられていたり、友達がうまくできなくてクラスで孤独になってたりする場合は、無理に行かせても絶対解決しないし、行かせるほどに子供が辛くなってしまって、下手したら心を病んでしまんじゃないかと思う。
「子供を傷つける明らかな原因」が学校に存在しているなら、もう甘えとかわがままとかの問題じゃなくなってくる。休むだけじゃ対処療法にしかならないけど、子供本人だけではどうにもならない問題があるなら、消去法的に学校に行かないって選択肢も必要な時があるよね?
特に食欲や健康状態にまで異変が出た場合、ちょっとした気持ちの問題の範囲を超えてるし、頑張ってるけど無理、ってサインがすでに出てると思う。
でもこの、なんていうか、子供にとって「本当に無理」と、単なる甘えのボーダーラインを判断するのって、けっこう難しい。
学校生活には問題がない長女の場合
うちの長女の場合、行きしぶりは登校して教室に入るまでだけで、学校に行ってからは楽しく過ごしてる。登校班に混じって登校するのが怖いってだけで、学校生活にはなじんでいる。
それに登校班が怖いっていうのも娘の思い込みであって、実際に同じ班の小学生に何かされたことがあるわけじゃない。自分の娘にこんなこたあ言いたくないけど、被害妄想か自意識過剰に近いものがある。
うちの長女ちゃん、夢見がちな女の子だからさ。想像が妄想になって暴走する、とても女子っぽい性格なのだ。2階の和室にオバケがいるという話を自分で想像して、自分で怖くなって、その部屋に入れなくなったこともある。良い方向に発揮されると創作活動に活かされていいんだけどね。
登校しぶりのきっかけも、なんとなく今日は学校行くの面倒だな、くらいのところに、その妄想力が火を点けて燃え上がった結果なんじゃないかと疑っている。
不登校について調べると母子分離とか親の育て方がどうとか、いろいろ出てくるけど、我が子の場合は「おうちにいるの楽しい!学校行くの面倒くさい!」が長女の持つ想像力によって何倍にも拡大されたのが理由なんじゃないかと。
登校しぶりの原因が本人の外にあるのか、中にあるのか
要は私は長女の登校しぶりは、彼女にはコントロールできない部分に原因があるんじゃなくて、彼女自身でコントロールできる範囲に納まっている、と、なんとなく感じている。
だって登校班でいじわるされたことなんてないんだもん。長女が怖がってるのは、彼女の心のなかにあるイマジナリー登校班なんだもん。こういうことは今までにもよくあって、何かを怖がって最初の一歩がなかなか踏み出せないことは多々あった。
だから長女が勇気を出せるまでと母子登校してるけど、正直こっちも疲れる。泣かれた日にはもう休ませたほうが楽だと思うこともある。
でも、この状況で「嫌なら無理して行かなくていいよ」をやってしまうと、嫌なことから逃げることだけ学習しちゃいそうで、できない。これを許してしまうと、頑張ればなんとかなるレベルのことにも向き合わなくなるっていうのかなあ。
「今日気分が乗らないんで、仕事休むっす~」みたいなノリの大人になりかねない。あるいは「だって私、今すごく辛いんです!」みたいな悲劇のヒロインムーブか。
小学生のうちはいいにしても、大人になって「嫌だからやらない」しか主張のできない人間になってたら、社会でまともに生きていけないじゃん。親として、それは今のうちに止めねばならんと思う。
だからさ、なんか冷淡に聞こえるかもしれないけど、私は今の長女の登校拒否は甘えとかわがままの要素が強いと思ってしまうんだよね。
というわけで、休ませたら終わり…とまではいかなくても、完全な不登校に近づいてしまうみたいな気持ちがあって、母子登校してる。
もし学校に行く以外にやりたいことがあるとか、今通ってる小学校以外に行ける場所の選択肢があるとかなら、話はまたちょっと違うんだけど、実際問題として、学校に行かなくなったら家でぼーっとしてるしかないし。
手持ちのカードの中では、母親が付き添ってでも登校することが最善手なんだと思ってる。本当にそうなのかどうかはわからないけど。
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