子供が登校しぶりになった時の親の対応の仕方をググると、けっこうな割合で「学校へ行きなさい」と言ってはいけない、子供の学校に行きたくない気持ちを親がしっかり受け止めて、的なことが書いてある。
…んだけど、素直に納得できない私は心が狭い?(・д・)
そりゃあさ、頭ごなしに「みんなはちゃんと学校行ってるのに、どうしてあなただけ行けないの!」みたいなのは良くないよ?
他人との比較で相手の行動を変えようとするのって、大人に対してもリスキーだし。子供には子供の言い分もあるだろうし。学校に行かなきゃって気持ちはあるけど、それを上回る何かがあるから、行きしぶりするんだろうし。
でも、登校を無理強いしちゃいけないってのは、ケースバイケースだと思うのよ。
大事なのは登校しぶりの根っこにある部分なんじゃないの?
例えば親子関係に問題があって、子供が深層心理で親を困らせたいとか、あるいはもっとかまって欲しくて登校拒否してるってんなら、親が変わらないとどうにもならないし、親に自覚がない場合、第三者の介入がないと解決も難しいかもしれない。
…私も無自覚の毒親だったらヤバいんだけど(;゚Д゚)
深刻ないじめの場合は子供本人だけで対応できる問題ではないから、場合によっては学校を変えたりフリースクールに通うことも視野に入れないと、子供の人生にも関わる。
子供の性格によっては、実は今までずっと無理して学校に通ってて、もう限界が来て疲れて動けなくなったってこともあるかもしれない。その場合は、一度休ませて、何に疲れてるのかを聞いてみたほうがいいと思う。熱出して学校休むのと一緒で。
そういう、休ませたほうがいいケースがあることも承知したうえで、うちの子の場合は違うんじゃないかと思っちゃうわけ。
登校しぶりへの対応、我が家の場合
うちの小学校1年生の長女の場合、登校しぶりはしてるけど、今のところそこまで深刻じゃない。
「同じ登校班の上級生が怖い」という思い込みが原因になって通学班で通えなくなっただけで、学校では特に問題がない。友達もいるし、休み時間を楽しみにしてるし、下校時にもクラスのみんなと帰りたいというから学童のレギュラー利用をやめたくらい。
なんていうか、真性の登校しぶりというよりは、”こじらせ登校しぶり”なのだ。
私が長女を見ている限りでは、「体育で100メートル走あるから嫌だな~」「今日の給食にきのこ入ってるから嫌だな~」って気持ちの延長で、そういう子にも「無理して学校に行かなくていいよ」と言うのは、優しさとか理解とはちょっと違うと思う。
こういう考え方って厳しいのかと自問もするけど、でもここで学校に行けなくなったら、現実問題として毎日どうやって過ごすのよって考えてしまう。他に行きたい場所があっての不登校ならともかく、単に「嫌だから行きません」では、人生すぐに詰んでしまう。一応、そういうケースにも備えて、住んでいる市のフリースクールとか調べたりもしてるけど。
私が今、一番恐れているのは、今は「朝の登校だけ」が嫌な状態が、何かのきっかけで拡大されて、「学校に行くこと」自体が嫌になって行けなくなることだ。
そもそもの登校拒否の理由が、登校班が怖いという予想外からの角度で来たんだから、今後さらに斜め上の理由で不登校へ進化することだって、ありえない話じゃない。
学校へ行きなさい、とは言わないけど。
親の対応として私が気をつけているのは、「朝家を出てから教室に入って着席するまでの時間が、長女にとって絶対に苦痛にならないこと」に尽きる。
通学班が出発した後、私と2人で母子登校してるんだけど、この時に絶対に感情的にならないようにしている。
- どうして1人で学校に行けないの!
- みんなはちゃんと行ってるよ
- もう置いてくよ?勝手にしなさい
…みたいなことは言わないように、ぐっと飲み込んでる。内心ではものすごくイライラしてても。
もし母子登校の途中で長女を叱ったり怒鳴ったりしてしまうと、「ママに怒られるから学校に行かない」「ママが怒るから通学路は楽しくない」って、学校に行くことが彼女にとってのマイナス体験になってしまうと思うから。
ほんとは学校行け!って叫びたいわ。でもそれで登校しぶりが解決しないことも重々承知だから、なんとかかんとか我慢してるだけ。
正直こっちも疲れてるのに、なんで毎朝こんなに気を遣わなきゃいけないんだよって思ったりもするけど、しょうがない。
あとね、私の場合は自分も子供の頃に幼稚園で登園拒否、小学校で登校拒否をしていたので、娘だけを怒る資格がない(・∀・)ママもやってたじゃん、と言われたら返す言葉もございません。
この話は娘にもしていて、「ママと一緒」と嬉しそうにしている。最近、次女が成長してきてママの取り合いがよく起こるので、ママを独占して2人でゆっくり話ができるのは、長女的には楽しいそうだ。
そのせいなのか、母子登校自体は、長女は嫌がらない。
でも、私と一緒じゃないと行きたくない、とも言う。
登校中に他の子に会うのも嫌らしい。恥ずかしいっていうなら、毎日ママに付き添われて教室に行くほうが恥ずかしくないか?と思うんだけど、違うんだよね。このへんは論理的な話ではなくて、感覚的な話なので、言葉による説得で解決させるのはもう無理だと思った。
何をどう説明されようとゴキを好きになれないのと一緒で、嫌なものは嫌なんだよ。何かのきっかけで、長女自身に覚醒してもらうしかない。親としてできるのは、根気強く付き合うことくらい。
「学校へ行きなさい!」
とは言ったことないけど、長女の日常から「登校する」というステップが消えてしまわないように、じゃあ今日も行こうか、と誘うようにしてる。
これが親の対応の仕方として正解なのかはわからないけど。
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