小1で登校しぶりになった長女、原因は「登校班にいる6年生が怖くて苦手」だからだった。
この6年生は長女の登校班の班長さんで、実際には怖くない。小学生ってこんなに大人だっけ?と思うくらい、しっかりした女の子だ。ただ、無口な子だったので、優しく面倒を見てくれる上級生を期待していた長女にとっては、とっつきにくく感じてしまったらしい。
入学当初から少し苦手に感じていたらしいんだけど、ある時、3日間ほど体調不良で学校を欠席した後、その「朝登校班で行くの嫌だな」という気持ちが臨界点を突破したようで、「行きたくない」になった。
ランドセルを準備して時間通りに家を出るけれど、そこからテコでも動かなくなり、遠くから通学班を見送るという毎日が続いた。そのうち私も集団登校することはあきらめて、母子登校するようになった。
学校への行きしぶりが始まって最初の頃は、登校班に行きたくないことを表向きの理由にしているだけで、本当は何か本命の理由があるんじゃないか?と疑ったこともあった。
実は友達の輪に入れていないんじゃないかとか、クラスメイトに言われた何気ない一言でショックを受けたとか、授業についていけなくて学校が嫌になったんじゃないかとか…。
登校班の上級生が苦手ってだけで、ここまで頑なに登校拒否するか?と思ってたから。登校班のメンバーにちょっと苦手な人がいることが、登校しぶりの原因になるほど大きな問題なのか、正直疑問だった。
でも登校しぶりがある程度落ち着いた今、担任の先生や長女と話をしてみると、やっぱりこの「苦手な上級生が同じ登校班にいたこと」が、長女が朝学校に行けなかった理由で間違いないんだと思う。
そもそも長女は学校生活自体は楽しんでいて、下校時には「学校、楽しかった」とニコニコしながら帰ってくる。遠足や運動会の前日はワクワクして眠れないくらい楽しみにしているし、学校で練習した歌やダンスを家でもずっとやっている。
担任の先生に様子を聞いても、登校後は普通に過ごしているし、休み時間もクラスメイトと楽しく遊んでいて、何か問題があるようには見受けられない。
ただ、朝学校に行くこと、登校班で行くことだけが、彼女にとってはどうしても苦痛のようだった。
長女は夢見がちで、たまに思い込みの激しい性格なんだけど、それが悪い方向に出てしまったらしく、「登校班の上級生たちが、学校を休んでいた長女のことを良く思っていない」的になぜか思い込んでしまい、どう話をしても解決しなかった。
私が朝、集合場所に行って、直接班長さんとお話をしてみたこともある。誰も怖くないし、誰も長女の悪口なんて言っていないとわかってもらおうとして。でもダメだった。担任の先生も優しく長女を諭してくれたけど、やっぱりダメだった。
誰も悪口なんて言っていないといくらなだめても、長女の中では「上級生が私のほうを見て、ヒソヒソ話をしている。私をからかっている。」という認識になってしまう。
お前はいったい何と戦っているんだ、長女(・д・)
問題は、私にとっては「そんなこと」で片付くようなことでも、長女にとってはリアルかつ深刻な事態だったということなんだよね。幻覚も、体験している本人にとっては現実と一緒っていうか。でもこっちには同じビジョンは見えていないからさ、何がそんなに辛いのかよくわからない。
ただ、実は私自身も子供の頃、長女と同じだった。
同じ小学校1年生の時、私も不登校児だった。
そしてどうしてあんなに頑固に登校拒否していたのか、はっきりした理由が自分でもよくわからないし、覚えていない。別にいじめられていたわけでもなく、学校生活で嫌なこともなくて、今の長女と同じく、何かがなんとなく嫌という程度の、ぼんやりした理由だったと思う。でもそのモヤッとした”何か”が、親に怒られても動かないくらい、譲れないくらい、強くて大きかった。
今思うと、なんで自分が登校拒否していたのか、さっぱりわからない。具体的に嫌なことなんてなかったのに。だから、大人にとっては些細なことやくだらないことであっても、子供にとっては重大な問題になりえるんだろうなということは、うっすら理解できる。
難しいのは、その深刻度を共有できていない問題に、親はどうやって対処すればいいのかだ。うちの子の場合、登校班の班長が怖いっていうのが、登校しぶりの原因だった。でも私にとっては班長は怖くないし、そんなの問題であるとすら思えないようなことで。親子であっても、自分が理解できない問題の解決策を考えるのって簡単じゃないよね。
結局私は、「長女にとって学校が嫌になる要因を増やさない」という作戦を取ることにして、母子登校を選んだ。学校に行くこと自体にネガティブになられては困るので、ママと学校に行けるから楽しい、という状況になるように極力頑張った。いや、頑張れなくてイライラする日もいっぱいあったけど。
最終的に4ヶ月で母子登校は解消したんだけど、その時間で長女が変わったというよりも、長女を取り巻く環境が変わったことで、朝も登校班で行けるようになっていった。具体的には、近所に住む同じ1年生の女の子と仲良くなったこと。
お友達と一緒に登校する楽しさにより、上級生が苦手という気持ちが上書きされたらしく、再度、通学班に合流できるようになった。解決してみれば「え、こんなことで良かったの?」って思うようなことだったけど、これも長女の主観ではすごく大きな意味のあることだったんだろう。
小学生の登校しぶりの原因をネットで調べると、愛着障害とか母子分離不安とかいろいろ出てくるし、実際、そういうケースが件数や割合としては多いのかもしれない。
でも、一見すごく小さくて、大変でもなさそうな出来事が登校しぶりの原因になっているケースもけっこうあるんじゃないかなーと、今回思った。うまく言えないけど、たまたま転がっていった小石が機械の見えないところに挟まって故障の原因になっていた、みたいなこと、小学生くらいだとあるんじゃないかな。
まだあるよ!登校しぶりの記録
不登校で勉強の遅れが気になったら…
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