うちの長女の登校拒否は、正確には「登校班拒否」だ。
ゴールデンウィーク明けから登校班で通学することを嫌がるようになって、そこからは毎日私と2人で登校するようになった。
登校班が出発してから母子登校
朝の準備は登校班に集合する時と同じようにして、登校班の集合時間に合わせて家を出る。
一応、長女本人に「通学班で行けるように頑張る」という意思があるのと、生活習慣を下手に変えてしまうと、ママと2人で登校するという”イレギュラー”のほうが、長女にとってのレギュラーとして定着してマズイんじゃないかと、私が勝手に心配してるから。
だいたい玄関を出たところで動けなくなって、一歩ずつ集合場所に近づいたりしてみるんだけど、できなくて、少し離れた場所から通学班の面々が歩いていくのを見送るまでがルーティーン。
長女は、「登校班で行けない自分を他の小学生に見られてはいけない」と思っていて、みんなが通学路を歩いているうちは、すぐに隠れたり足を止めたりしてしまって、まともに歩けない。
だから一度家に戻り、15分ほど待ってから、私と2人で出発する。
通学路を使うと、遅刻して1人で登校する小学生や、出発が遅めな登校班と遭遇するので、母子登校が日常化してからは、開き直って通常の通学路とは違うルートを使うことにした。
2人で歩いている時の長女はいたって普通だし、ママと2人でおしゃべりができるとあって、むしろ機嫌がいい。家にいる時は妹が必ず割って入るから。
学校で誰と遊んだとか、誰が何をしたとか、今日の給食のメニューのブルーベリージャムが楽しみだとか、話題は全部学校や友達のこと。無理してる感じはないし、登校しぶりの原因になることを隠してるそぶりもない。
それならなんで行けないのよとイライラする気持ちもあるけど、私にも登校拒否の前科があるので、娘を責めるわけにもいかず、できるだけ楽しく話をするように努力はする。
今は登校しぶりで踏みとどまってるけど、学校に行くまでの道のりが楽しくないものになってしまうと、登校拒否になりかねないし。なんで毎朝毎朝、自分の娘にこんなに気を遣わなきゃいけないんだろうって思うけど、しょうがない。
昇降口に1人で入れない
さて、小学校が近づいてきたら、一度止まる。他の生徒がいる間は、長女は絶対に学校に行こうとしない。
学校前で校長先生とボランティアの方が交通指導をしてくれてるんだけど、そこから30メートルくらい離れた場所から、誰もいなくなるまで待つ。
毎朝これをやってるもんで、誰もいなくなると校長先生が迎えに来てくれるようになってしまった。校長先生が「一緒に行こう」と誘ってもくれるんだけど、これは断固拒否(気まずい)。周りに人がいないかを確認しながら、子供の通らない教員用の駐車場側から、こっそり昇降口の近くまで行く。
忍者か(・д・)
少しでも人の気配を感じたら降り出しに戻るので、物陰に隠れたりしながら、メタルギアソリッドよろしく潜入戦をする。これに30分くらいかかる。疲れる。
教室まで1人で行けない
ようやっと下駄箱にたどりついたら、次のステージが始まる。
最初のうちは担任の先生や保険の先生が迎えに来てくれたけど、下駄箱から教室に行くまでに1時間以上かかることもあって、登校しぶりが定着してしまってからは、担任と相談のうえで私が教室まで連れて行くことにした。
仲良しの女の子が迎えに来てくれるようにもなって、これには本当に助かった。
でもお友達が一緒でも、素直に歩いてくれるわけではないので、クラスメイトの女の子たちと私とで娘を取り囲むようにして、なんとか教室の前まで連れて行く。
「長女ちゃんのママだー!」
と、教室からワラワラと小学生が出てきて、めっちゃ話しかけられる。小学一年生って、保育園の延長みたいなもんで、みんな無邪気なんだよね。昨日作った粘土やら校庭で拾った枝やら、すごい持ってくるの。
その間、長女はランドセルを背負ったまま、教室に入れずにいるんだけど、クラスメイトが代わる代わる「長女ちゃん、行こう!」「ママにバイバイしてがんばろう!」と励ましてくれるのは感心した。みんな良い子すぎないかい…。
で、教室の前まで来てしまえば、私を1人で追いかける度胸は長女にはないので、ここで半ば強制的にお別れしてその場を去る。たいてい長女は泣く。泣くけど、私がいると、いつまでたっても教室に入れないので、しんみりさせないように、できるだけ明るく去る。
廊下の端からこっそり振り返ると、クラスメイトや先生に付き添われて、長女が教室に入って行くのが見える。これでようやく、朝のミッションが完了。だいたい1時間くらいかかってるかなあ。
家に帰るとこの登校しぶり、いつまで続くんだろうって、どっと疲れる。1年生のうちは登校班は変わらないし、2年生になるまでは付き合わないとダメかなあ。
自分の子供が登校拒否するようになって思ったのは、
これ思ったより親のストレス溜まる!(・д・)
ってことだ。
もう少し平気だと思ってたけど、思ってたより疲れる。今は抑えてるけど、そのうちブチ切れて怒鳴ってしまうんじゃないかって、自分で心配になるよ。
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